出雲-聖地の至宝- 展覧会レビュー (宮島 径)

レビュー


古代の出雲大社推定復元模型 20世紀 島根県・出雲市蔵
写真1:古代の出雲大社推定復元模型 20世紀 島根県・出雲市蔵

重要文化財 宇豆柱(うずばしら) 出雲大社境内遺跡出土 島根県・出雲大社蔵
写真2

国宝 加茂岩倉遺跡出土の銅鐸 弥生時代・前2?前1世紀 文化庁蔵
写真3

国宝 荒神谷遺跡出土の青銅器 弥生時代・前2?前1世紀 文化庁蔵
写真4

今年は、7世紀後半に天武天皇の命を受け稗田阿礼(ひえだのあれ)が暗唱し太安万侶(おおのやすまろ)が記録した日本最古の歴史書「古事記」が編纂されてから1300年の記念の年です。また現在出雲大社では、60年に一度の本殿桧皮葺(ひわだぶき)屋根の葺き替え中であり、来年5月には御祭神を仮殿から本殿に遷座する「平成の大遷宮」が行なわれる予定です。
これらを記念した特別展「出雲ー聖地の至宝ー」が、2012年10月10日(水)から11月25日(日)まで東京国立博物館本館特別5・4室において開催されています。
本展では、出雲大社に代々伝わる宝物と島根県を代表する文化財が紹介されています。
2000年に出雲大社境内発掘調査で発見された宇豆柱(うづばしら)と呼ばれる本殿を支えた3本の杉柱をはじめ、10分の1スケールの古代出雲大社推定復元模型など、平安時代には奈良の大仏殿より高かった(推定約48メートル)とされる出雲大社の巨大さを想像するに充分な展示となってます。また荒神谷遺跡(こうじんだにいせき)と加茂岩倉遺跡(かもいわくらいせき)から出土した大量埋納された銅剣や銅矛・銅鐸などの青銅器が紹介され、これまでの弥生時代の定説に一石を投じています。ここ上野の森で、いまだ謎の多い聖地・出雲の歴史や文化的役割に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。特に青銅器に興味のある方は、平成館で開催中の「中国王朝の至宝」展とあわせてご覧になることもお勧めです。

取材、写真撮影:宮島 径

写真2:重要文化財 宇豆柱(うずばしら) 出雲大社境内遺跡出土 島根県・出雲大社蔵

写真3:古代の出雲大社推定復元模型 20世紀 島根県・出雲市蔵

写真4:国宝 荒神谷遺跡出土の青銅器 弥生時代・前2?前1世紀 文化庁蔵


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