シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才

美術館


《自画像》
作者:テオドール・シャセリオー
1835年 ルーヴル美術館
Photo©RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Jean-Gilles Berizzi / distributed by AMF

《東方三博士の礼拝》
作者:テオドール・シャセリオー
1856年 プティ・パレ美術館
© Petit Palais/Roger-Viollet

《雌馬を見せるアラブの商人》
作者:テオドール・シャセリオー
1853年 ルーヴル美術館(リール美術館に寄託)
Photo©RMN-Grand Palais / Jacques Quecq d’Henripret / distributed by AMF

主催:国立西洋美術館、TBS、読売新聞社

会期:2017年2月28日(火)~5月28日(日)

会場:国立西洋美術館

住所:台東区上野公園7番7号

TEL:ハローダイヤル 03-5777-8600

開館時間:午前9:30~午後5:30(金曜日は午後 8 時)
※入館は閉館の 30 分前まで

休館日:月曜日(ただし、3月20日、3 月27日、5月1日は開館)、3月21日(火)

観覧料金:()内は20名以上の団体料金
一般:1600円 (1400円)
大学生:1200円(1000円)
高校生:800円 (600円)
※中学生以下は無料。
※心身に障害のある方および付添者 1 名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)。

概要:本展はフランス・ロマン主義の異才テオドール・シャセリオー(Théodore Chassériau 1819-1856)の芸術を日本で初めて本格的に紹介するものです。

アングル門下の異端児テオドール・シャセリオーは、11歳で入門を許された早熟の天才ですが、ロマン主義の潮流の中でしだいに師の古典主義を離れ、独特のメランコリックな情熱と抒情を湛えた作品世界を作りあげていきました。1846年にアルジェリアを旅して彼の地の人々や風物を色彩豊かに描いたシャセリオーはオリエンタリスム(東方趣味)の画家にも数えられます。しかしカリブ海のスペインの旧植民地に生まれ、父親不在の寂しさや師との芸術的葛藤を抱えつつ独自の芸術の道を模索したこの画家自身の内面に異邦的エキゾチックなるものがありました。神話文学から身近な人々の肖像まで、いずれの作品にも漂う「エキゾチズム」こそがシャセリオー芸術の本質であり、観る者の心に響きます。

今日ではフランス・ロマン主義を代表する画家に数えられるシャセリオーですが、フランスでも回顧展の開催は1933年と2002年を数えるのみです。本展では、ルーヴル美術館所蔵品を中心に、絵画、水彩・素描、版画、写真や資料などによってシャセリオーの画業全体を紹介するとともに、師や仲間、そしてこの画家から決定的な影響を受けたギュスターヴ・モローやピュヴィス・ド・シャヴァンヌ、オディロン・ルドンらの作品もあわせて総数約110点を展示し、ロマン主義から象徴主義への展開、そしてオリエンタリスムの系譜のなかでその芸術の意義を再考します。

今回の展覧会は、国立西洋美術館とルーヴル美術館が学術交流を通じて長年温めてきた企画です。2016年夏にル・コルビュジエの建築作品として世界遺産に登録された国立西洋美術館で、知られざる19世紀フランス絵画の世界をご堪能ください。


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